投稿日:2026年1月17日 | カテゴリー:会長挨拶 > 新着情報
皆さま、新年あけましておめでとうございます。ヨロブン、セヘ ポッマニ バドシプシオ。
本日は、2026年関西済州特別自治道民協会の新年会に、総勢二百名を超える多くの皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。会場を見渡しますと、頼もしい笑顔があふれ、こうして皆さまと新春の喜びを分かち合えますことを、心より誇らしく存じます。
とりわけ、チェジュ特別自治道 キム・エスッ副知事様、駐大阪韓国総領事館 イ・ヨンチェ総領事様、チェジュ特別自治道 イ・サンボン議長様、チェジュ特別自治道 キム・グアンス教育監様、チェジュ大学 キム・イルファン総長様、大韓民国居留民団大阪府本部 キム・ミョンホン団長様、カン・ソンオン在外済州道民総連合会会長様をはじめ、日頃より当協会を支えてくださっております関係各団体の皆さまに、公私ともにご多忙の中、新年会にご臨席賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
さて、昨年2025年を振り返りますと、私たちの住むここ関西の地は、「大阪・関西万博」が華々しく開催され、「いのち輝く未来社会」というテーマのもと、世界中の英知と最先端の技術が集結し、私たちに人類の可能性と、輝かしい夢と希望を見せてくれました。
しかし、その輝く光とは裏腹に、世界に目を転じれば、私たちは悲しみと痛みを覚えずにはいられません。長期化の泥沼にあるロシアとウクライナの紛争、中東における緊張の高まりと大国によるイランへの攻撃、さらには、南米ベネズエラでの壊滅的混乱など、耳を疑うような悲劇が次々と発生しました。2026年という新たな年を迎えた今この瞬間もなお、戦火や暴力によって多くの尊い命が奪われ、平穏な日常が破壊されている現実に対し、私は深い悲しみと無力感を覚えます。
世界中で亀裂が走り、「寛容の精神」が揺らいでいる今だからこそ、国境を越え、心を通わせ合う、私たちのようなコミュニティの存在意義が、重要になっていると確信しております。
私は在日二世として、この日本の地で生まれ、育ち、学び、今日まで歩んでまいりました。本協会は、皆さまが異国の地にあっても歯を食いしばって懸命に生き、故郷・済州への熱い想いを胸に、互いに支え合い、励まし合いながらこられた、かけがえのない「より所」であります。
なぜ、これほどまでに済州への愛郷心が強いのか、自分でもわかりません。おそらくそれは、私の家は小さな家でしたが、そこにはいつもトルハルバンや漢拏山のモニュメントが有り、済州はいつも身近な存在でした。あの物の一つひとつに、「故郷を離れて生きざるを得なかったアボジ・オモニ」の切なる望郷の念と、「自らのルーツを決して忘れてはならない」という子に向けた強い意志が有ったのだと、今になって感じております。
済州と関西を結ぶ絆は、「君が代丸」から始まった連絡船が、荒波を越えることで形作られてきました。それは単なる移動の記録ではありません。家族を守り、生活を切り拓こうとした、ひとびとの血と汗と涙の結晶です。
今の時代を預かる私たち世代の役割は、なぜこの協会が存在するのか、なぜ済州と私たちのつながりが大切なのかを、次の世代に分かりやすく伝え、「自分のルーツが済州で良かった」と心から思ってもらえること。それが、思いを受け継いだ私たちの責任であります。
古いことわざに、「早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け」という言葉があります。世界が混迷を極める時代だからこそ、私たちは手を取り合い、互いを思いやり、支え合うことで、より遠く、より明るい未来へと進むことができるはずです。
結びに、本日ご臨席いただいたすべての皆さまのご健勝とご多幸、美しき故郷・JEJUのさらなる繁栄、そして在日社会の力強い発展を祈念いたします。そして何より、争いのない、平和な世界が一日も早く訪れることを心より願い、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。